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ドイツの暮らしとフェアトレード


日本でのフェアトレードの仕事を離れ、ドイツで子育て中!ドイツで過ごす日々やフェアトレードについてのブログです。
by nakazawamlibra

スーパーの前に座るおじさんとの不思議な取り決め

ドイツのスーパーの前には、ホームレスや生活保護を受けている人々がよく立っていて、ホームレス支援のストリート・マガジン(日本でいえばビッグ・イシューみたいなもの)を売っていたりする。
彼らは、スーパーから出てくるお客さんに雑誌を買ってもらったり、おつりを恵んでもらったりして、生計を立てている。

我が家から歩いて5分のところにある激安スーパーALDIのドアの前にも、足の不自由なおじさんが毎日座っていて、雑誌を売っている。このオジサンも、ホームレスであったのか、足が悪く仕事を得ることができないのか、生活保護を受けている人である。
おじさんは、常に何ともいえない頬笑みを浮かべていて、人の話を聞くのが上手なのか、あらゆるお客さんの話し相手になっており、不思議な地位を確立しているのだった。

私は、日頃このスーパーで買い物はしないのだが(あまりの激安いぶりに不信感)、何しろ毎朝その前を通り過ぎている。
毎朝息子と一緒に「ハロー」と挨拶をして、時々ちょっとした言葉を交わして、通り過ぎる日々。
半年くらい前から、何かのきっかけで息子がこのオジサンとハイタッチをするようになり、以来毎日ハイタッチ。
そして、2週間ほど前のある日、ハイタッチをするおじさんの手の中に、なんとお菓子のグミ「HARIBO」の小さなパッケージがあった。もちろん息子は大喜び。そして、おじさんも嬉しそう。

以来毎日、おじさんの手にはグミ。
微笑ましい、、、、しかし毎日2歳児にグミはtoo muchだろう。しかし、おじさんの好意も台無しにしたくはない。ということで、ある日「本当にありがとう、息子も喜んでいます。でも、毎日くださらなくっていいんですよ~」と言ってみた。別の日に通り過ぎた夫も、「毎日だと習慣になっちゃうので、時々でいいですからね」と伝えてみた。

すると、数日後、おじさんが私に「それじゃ、毎週月・木ってのはどうだい?」と提案が。
適当にほんの時々してくれたら・・・と思っていた私としては、おじさんがそんな取り決めをオファーしてくれたことが、ちょっと面白かった。

取り決め通り、おじさんは月・木にグミを渡してくれる。
私たちも時々おじさんに果物やパン、禁煙努力中の夫のタバコなどを、お返しにあげている。
グミの日をうっかり忘れて、挨拶だけして通り過ぎようとした時には、おじさんは「お、おい、今日は木曜だろ!」と声をかけてくれたり。

ふーむ、奇妙な取り決めと関係。しかし、息子とおじさんにとっては、なかなか楽しい瞬間なのかな。
by nakazawamlibra | 2016-09-25 00:15
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