ドイツの暮らしとフェアトレード


日本でのフェアトレードの仕事を離れ、ドイツで子育て中!ドイツで過ごす日々やフェアトレードについてのブログです。
by nakazawamlibra

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KAKI

いつも行っている有機八百屋で、ふっと棚の上を見上げたら、ごろごろと柿が置いてあった。
「おお!ドイツにも柿があるのか~」
と喜んでカゴに入れ、レジに向かった。
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するとレジのお姉さんが、おずおずと私に訊ねてきた。
「あの~、ちょっと助けてもらえますか?私、この店に入ったばかりで、この果物の名前がわからないから、レジで値段が探せないんです。あの棚にも商品名のプレートが置いていないし・・・。なんていう名前なんですか?」

って、私も今日初めてドイツで柿を発見したばかりで、ドイツ語で何というかなど知る由もない・・・。
「え~と、、、そうですね。ドイツ語で何というかは知らないんですけど、ちなみに日本では”柿”って言うんですよ。この果物は日本でよく食べるんですけどね」
と、とりあえず言ってみたところ、お姉さんは「KAKIですか・・・」と言いながらレジを打ってみた。
すると、「あら!ドイツ語でもKAKIでした!ありがとう」とのこと。

ちなみに、こちらの有機八百屋や有機スーパーではシイタケを結構見かけるのだが、
これまたSHITAKEで売られている。
写真に写っているサツマイモも、これまた日本語名なのか!?と思ってみたが、こちらはSuss Kartoffel(甘いイモ)という名前で売られており、中身は日本のサツマイモのように白みがかった黄色ではなく、ピンクっぽいオレンジ色で味も微妙に違う。

こんな風に日本初の野菜や果物を目にするとちょっと嬉しい。
でも、地元に根付いているので、もちろん地元産。
もはや私たちは、一体どこの国から伝わってきた野菜なのか知らずに食べている物って多いんだろうなと思った。

ちなみに、柿は予想以上に美味しかった!(なぜか種なし)
いやいや、秋の味覚ですね~
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by nakazawamlibra | 2009-10-30 04:25 | 暮らし全般

激安スーパーマーケットを斬る!

ドイツには、「Supermarkt Initiative(スーパーマーケット・イニシャティブ)」というキャンペーンがある。
激安スーパーの影にある低賃金労働や過酷な労働環境に対して、NO!!を叫ぶキャンペーン。
様々な労働組合や環境関連団体、キリスト教系の団体、途上国支援団体など23団体によって行われている。この中には、もちろんフェアトレード業界団体も含まれている。

現在、ドイツの小売スーパー市場の9割は、次のビッグチェーンに占められているという。
Edeka、REWE, LIDL, ALDI, METRO, TENGELMANN

このキャンペーンでは、これらビッグチェーンの激しい価格競争の裏で、下請供給者が不当に買い叩かれたり、支払い遅延や一方的な契約変更など、不当な扱いを受けていることを批判している。
限られた大手によって市場が独占されていることから、下請供給者としても従わざるを得ない実態があるという。
さらには、このような状況下では、途上国のみならずEU他国やドイツにおいても、労働者が低賃金や長時間労働など厳しい労働環境で働かされていることも訴えている。

確かにこのビッグチェーンのうちの一つであるスーパーALDIは、我が家の近所にもあるのだが、とにかく安いことで有名。例えば、パスタ1袋が30円くらいといった感じ。あまりの安さに恐ろしさと怪しさを感じてしまう。

Supermarkt Initiativeでは、こうした労働者の実態や事故などをニュースとして流したり、大手スーパーチェーンに対して改善を訴えたり、消費者に対して不買運動を呼び掛けたりしている。
今年の12月まで行っているのは、"UNFAIREN EINKAUF STOPPEN!(不公正な買い物を止めよう!)"というキャンペーン。
大手ビッグチェーンに対して、環境や社会的な基準を守ることや、アンフェアな取引方法の改善、透明性のある生産、労働契約の改善に関する定期的な報告などを求めるもの。消費者一人一人に対してWEB上で署名を求めている。
http://www.unfairen-einkauf-stoppen.de/aktion/aktion.php
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日本では、なかなかこの手の不買運動って目にしない。
なんとなく過激な運動めいた感じがして、敬遠されているのかなと思う。
さらに難しいのは、すべての安い物の裏にそのような実態があるわけではないのだから、どのメーカーがそういう実態をほったらかしているのかなどの情報が必要。でも、なかなかその手の正確な情報を手に入れるのが難しい。

とはいえ結局のところ、まずは消費者が、安いもの万歳!ではなくて、あまりに安い物を目の前にしたら一旦立ち止まって考えてみる。
情報を調べてみる。そして、
「いくら安くっても、その裏で誰かがひどい給料でめちゃくちゃ働かされているモノは、買いたくないわ」
と行動しない限り、企業が大きく変わることはないのだろうと思う。
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by nakazawamlibra | 2009-10-26 21:06 | フェアトレード

傷は男の勲章・・・なのか!?

数日前、リビングルームの小さな本棚の前でつかまり立ちをして遊んでいた息子。
その時、私は夕飯を作り、旦那はリビングの中を歩いているところだった。
突然「ウギャー!」という声がしたと思ったら、本棚の下にうずくまっていたので、旦那が抱っこした。
よーく見てみると、目のそばから血が!
眼の中から血が出てたら大変と一瞬焦ったが、どうやらつかまり立ちをしていたら、何かの拍子に滑ったようで、本棚のヘリにまぶたを打ち付けて切ってしまったようだった。
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幸い、傷はそんなに深くなく、消毒液で何回か止血したら止まった。
しかし旦那曰く、まぶたは繊細な皮膚らしく、傷が大人になるまで残ることもあると言う。
それを聞いて、私は何だか申し訳ない気分になってしまった。
いつも気をつけて見ているつもりだし、この時も旦那がリビングにいたので任せていたが、やはり誰かがそばで見ていたところで、この手のケガは完全に防ぐことなどできない。
机や棚の角は柔らかいカバーでガードしているものの、結局そういうところではなく、普通のヘリに打ちつけてしまうのだから、どうしようもない。

・・・と自分を言い聞かせていたら、旦那は嬉しそうに、
「いや~、ワンパクっぽくていいな!これで男らしくなったぞ。俺もまぶたに傷ほしかったんだよなあ」と言うではないか。
まぁ、確かに傷を作ることなく育つ人はいないだろうから、仕方ないにしても、喜ぶ話か・・!?
傷は男の勲章という言葉を耳にすることはあったけれど、男の勲章っていうほどまだ何もできない10か月児の傷だからねえ。

なるべくなら消えてほしい・・・と祈っている私。
しかし、その数日後、またもや顔から落ちて鼻の頭がずりむけてしまい、犬の鼻のようになっている息子であった。
きっと、こんなことの繰り返しなのでしょうね。
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by nakazawamlibra | 2009-10-24 05:50 | 子育て

スーパーおばあちゃん!!!

ベビー付きゆえに語学学校に行くのが難しい私は、週1回自宅でドイツ語を習っている。
教えてくれているのは、知人経由で知り合った70歳のドイツ人おばあちゃん。
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特に先生としてプロというわけではないようなのだが、これまで20年以上数々の外国人にドイツ語を教えているようだ。相場よりかなり安い値段で、2時間のはずが時に3時間くらい教えてくれたりする。
とはいっても、半分以上は世間話で、「あの~、一応このテキストの宿題やったんですけど・・・」と自ら質問しない限り、多分世間話で終わる(笑)
まぁ、この世間話がドイツ語のいい訓練になるのは間違いない。

今日もドイツ語の授業だったが、今日はこんな話をしていた。
「この間家具を買いに行った時に、気に入った机について店員にちょっと質問したら、本社に問い合わせないとわからないと言われたのよ。そしたら、その店員が電話口で”年寄りの女性が・・・”という言葉を2回も口にしたのよ!!!そんなの言う必要ないでしょ?まったく、あの店員は多分頭がどうかしているのよ!!」

そう、その店員はどうかしている。
確かに彼女はオール白髪で若くは見えないが、これがものすごいエネルギーに満ち溢れた人なのだ。年寄りだなんて、とんでもない。

彼女は、とにかくどこへ行くにも自転車。毎週我が家へは30分以上かけて自転車でやってくる。
基本的に病気はせず、毎日塩水でうがい、足を怪我しても塩水に浸せば翌日は快調。
時々イタリアやら外国へ旅行しに行くが、現地では自転車で移動。
旅行先ではいつもユースホステルに泊まり、若者に交じって二段ベッドでスヤスヤ。
そして、彼女の自宅には、常にこれまでの教え子たちやその子供などが遊びに来て、常に若者が数週間か1か月単位で滞在しているのだ。そのほか旅先で知り合った様々な国や性別、さらには同性愛のカップルなど、なんだか多様な人々が滞在しているのだ。
さらに、アートに対する情熱と知識に溢れ、あらゆる展覧会や演劇・音楽の舞台に足を運んでいる。

そんなわけで、毎週彼女と会話をすると、なんだかものすごいエネルギーをもらう。
子供好きの彼女は、我が息子に対してもすごいパワーで駆け寄り、つられて我が息子も笑顔。
70歳になっても、彼女のように何事に対しても好奇心を持って、駆け回っているような人でいたいな。
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by nakazawamlibra | 2009-10-22 03:40 | 暮らし全般

栗拾いに始まり、栗キントンに終わる

デュッセルドルフの町には、マロニエの木々が沢山生えている。
マロニエの木は、葉っぱが栗の木に似ていて、秋になると「栗のようなもの」が沢山落ちてくるのだが、これは残念ながら食べられない。
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栗は食べられないのかなぁ・・・と思っていたところ、ドイツ語を教えてくれている70歳のおばあちゃんが、市内のとある森には栗の木が茂っていて、栗拾いができるのよ!と教えてくれた。このおばあちゃんは、知恵袋という感じで、色々と教えてくれるのだ。

栗拾いなんて、子供の時以来やってないなぁ!と思い、早速旦那と息子と3人で森へ向かった。
行ってみると、丘の上の高級住宅街の裏手にある森。
しかし、一歩足を踏み入れると、ひんやりとした空気と鳥の鳴き声しか聞こえず、静かな森だった。
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森の中を歩きだしたものの、いったいどこに栗の木があるのやら・・・。
すると、空の方から「カーン、カーン」と音がする。
見上げると、まさに栗が空からパラパラ降ってきた。
↓これが栗の木。
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「わー!栗だー!」
私と旦那は夢中になって栗を拾いだした。大きな森ではあるものの、立ち並ぶお屋敷の裏手。まるで人の家の庭で栗拾いをしているかのような気分になったが、そんなことはお構いなしに大量収穫!
いやぁ、こんなに簡単に栗が手に入って嬉しいな、と喜び帰宅。
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しかし、本当の労働は家に帰ってからだった・・・。
栗を茹でてから皮をむく作業は、思いのほか大変。
外側の皮よりも中に薄くついている鬼皮と呼ばれる皮は、指で剥いても本当にむきづらい。
そんなわけで、私と旦那は、ほぼ1日中二人して皮を剥き続けた。
もう最後は無言(笑)

そして、夜になり、ようやくできた栗キントンとモンブラン!
50個ほどの栗は、結局たった10個の栗キントンと丼一杯くらいのモンブラン用クリームになった。
栗拾いから始まってやっと辿り着いただけに、味は格別。
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それにしても、デパートなどで売っている栗キントンが、なぜあんなに高いのかがよくわかった。
あんなに手をかけて剥いても、ほんのちょっとのキントンしかできないのだから。

でも、ドイツにいるおかげで、日本では自分で作らなかったであろう和菓子や料理を作ったり、魚をさばいたり、なかなか良い経験だ。
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by nakazawamlibra | 2009-10-21 05:53 | 暮らし全般

もう時間がない!!チク、タク、チク、タク

おお、もう時間がない!
↓このミュージックVideo、なかなかカッコイイ。
「tck tck tck(チクチクチク)キャンペーン」。
http://www.timeforclimatejustice.org/

12月にコペンハーゲンで、国連の気候変動会議が開かれる。
1995年に、地球温暖化を食い止めるために結ばれた「京都議定書」が2012年に失効するので、
このコペンハーゲン会議で次の行動計画を決めることになっている。

各国のミュージシャンも、"tck tck tck Campaign"に参加。
ビデオの冒頭に出てくるのは、元国連事務総長のコフィ・アナン氏。
"Climate Justice"(気候のための正義)をキャッチフレーズに、
世界の人々に「もう時間がないぞ!!今、動かなくては」と呼びかけている。
時計が「tck tck tck (チクタクチクタク)」と鳴っている。
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by nakazawamlibra | 2009-10-17 18:13 | エコロジー

ドイツ大手METROのスキャンダル:バングラデシュ下請工場の死亡事故

ちょっと前の話になるけれど、5月にドイツの大手小売・卸企業であるMETROのスキャンダルが発覚した(ちなみに、METROは日本にも卸ストアを出している)。

アメリカのThe National Labor Committee(NLC)というNGOの調査によって、バングラデシュにあるMETROの衣料品下請工場R.L.Denimにおいて、10代の女性が休みなく長時間働き続け、体調不良を訴えたにも関わらず病院にも行かせてもらえなかった結果、死亡したということが発覚した。
この調査によると、同工場では労働者たちが週7 日間、97時間働かされ続けているということで、つまりは1日も休みなく1日平均14時間働き続けているという実態が明らかになった。また、賃金の未払いや労働者が頻繁に殴られるなど、その環境はとてもヒドイものだった。

METROは、この下請工場での労働状況のチェックを怠っていた事実を認め、取引を停止した。
そして、この件についてNLCやその他世界各地の様々な団体が追及した結果、この下請工場ではすぐに次のような対応が取られた。これは実際にNLCとバングラデシュのNGOが立ち入って調査して確認されたということだ。

・職場での暴力がなくなった
・残業代や産休に対する支払を行う
・清潔な飲み水の確保
・トイレなど清潔な環境を整備
・小さなクリニックが開設され、無料で医療サービスを提供
・小さな託児所の開設

METROが取引を停止した結果、もともと劣悪な環境で働かされていた労働者は、さらに仕事がなくなって大変な状況になっていたのだが、この改善によってその後6月にMETROが取引を再開することを発表した。

しかし、下請工場だけを悪者にするのは一番簡単。
でも、なぜ下請工場はこういうことをしているのか?
それは、METROのような発注元が、安い価格とものすごく短い納期を彼らに要求しているからだ。
そして、それを遡れば、私たち消費者が安さとスピードを必要以上に求めているからだ。
そう、これは私たちの問題なのだ。

そして、これは特別な事件じゃない。METROのこの一件は氷山の一角だ。これまでもZARAやGAPなど数々の大手アパレルが同じような事件で批判されているのを目にしてきた。

私は以前、フェアトレードブランドでバングラデシュ生産の担当をしていた。
たびたび訪れるバングラデシュでは、アパレル工場が乱立し、外から見るその工場は窓が塞がれている工場も多かった。
地元の生産団体によれば、世界的な大手企業の下請をしている工場の労働環境はヒドイものだと言っていた。現地では、アパレル工場で扉や窓が閉め切られていた場所で火事が起こり、逃げられなかった労働者たちが死亡した事件も耳にした。
また、私が担当していた生産団体で働く人たちの中には、かつてはそのような工場で働いていた女性たちもいて、彼女たちはメチャクチャ低い賃金で長時間働かされていたけれど、他に選択肢がなかったから辛かった、と言っていた。

働く仕事があるならいいじゃない、という人もいるかもしれない。
でも、職場での暴力、1週間に1日も休みがない、それも朝から夜中まで働かされ、賃金も払われないなんて、自分の身に起こることを想像したら、皆さん耐えられますか??

貧しいバングラデシュのような国では、仕事を選ぶ余裕はない。
賃金を払ってもらえなくても、ここで仕事を失ったら大変だ、もう少ししたら払ってもらえるかも、、、などと思いながら、生きていくためにそういう環境で働かざるを得ないのだ。

思い出すのは、バングラデシュのフェアトレード工場で働く女性が、こう言っていたことだ。

「昔は都会の下請工場で、ひどい環境で働かなくてはいけなかった。
でも、今はちゃんと賃金ももらえるし、頑張れば給料も上がる。それに今は旦那よりいい稼ぎなのよ!子供を学校に行かせられるし、貯金もできる。」
彼女たちに、「そうかあ、旦那さんや家族との関係も変わったのかしら?」と聞くと、
みんなニヤっとしながら「もちろん!」と嬉しそうに言っていた。

もちろん、フェアトレード工場だって、繁忙期は割と遅くまで働かなきゃいけないことも正直結構ある。
でも、その分の賃金はきちんと払われるし、きちんと仕事の難しさや分量に見合った給料が決められている。もちろん、夜中まで休みなく働かせられることなどないし、ましてや職場での暴力やトイレにも行かせてもらえないような厳しい環境などありえない。

激安の商品のうらに、何があるのか?
ちょっと立ち止まって考えてみると、こんな恐ろしいことが本当にまかり通っているのです。
安いことが必ずしも悪いわけじゃないけれど、特に先進国に暮らす私たち消費者は、こういうことが毎日起こっていることを考えなきゃいけない。

私たち一人一人が、ちょっと考えて、たとえばフェアトレードの物を買うことで、どこかの国で一人の労働者が報われたりするのだ。
まあ、もちろん品質やデザインが悪いのに、わざわざ買う必要はないので、こんなことを考えながら、もしフェアトレードでイイ商品があったら買ってみてはいかがでしょう?

参考記事:
英語: http://www.nlcnet.org/article.php?id=649
英語: http://www.unitetheunion.com/news__events/latest_news/workers_uniting_celebrates_ban.aspx
ドイツ語:http://www.supermarktmacht.de/pressemitteilungen/20090619_pm.pdf?navanchor=1010008
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by nakazawamlibra | 2009-10-14 06:15 | フェアトレード

注目のドイツ総選挙・・・「脱原発」から「原発回帰」に逆戻り!?

ドイツでも9月27日に総選挙があった。
周りのドイツ人たちも「27日が楽しみだわ!」と言っている人も多く、日本同様にとても注目の集まる選挙だった。
以前にもブログで書いたけれど、今回の選挙では雇用対策や減税と並んで、2002年にドイツが決定した「脱原発」の方針を変えるか変えないかが一つの大きな焦点。

メルケル首相率いる与党(中道右派)のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は、順次停止していく予定の原発の運転期間を延長すると主張していた。その背景には、温暖化対策の問題があるようで、今後CO2排出量を減らしながら安定した電力を供給するには、やはりまだ原発が必要として政策を転換したのだ。
一方、これまでCDUと連立政権を組んできた中道左派の社会民主党(SPD)は、本来通り脱原発を掲げ、太陽光や風力などのグリーンエネルギーに力を入れれば温暖化対策もできると主張してきた。

私にドイツ語を教えてくれている70歳のドイツ人おばあちゃんも、「そうそう原発問題はとっても重要よ。私はこれまでずっとエコロジーの観点から緑の党に投票してきたんだけどねえ、、、緑の党が与党CDUと組むんだったら、違う党に入れようかしら!」などと興奮気味に選挙について語っていた(そして、ドイツ語の授業はほとんど世間話で終わった笑)。

そして、結果は・・・日本とは反対で、与党CDUの勝利でした。
原発問題に関しては、国民の中でも脱原発に賛成する声は大きかったものの、やはり不景気をどう脱するかが大きなポイントとなり、経済利益を重視する与党の勝利につながったらしい。

ということで、環境大国と言われるドイツは、「原発回帰」に逆戻りするようだ。
最近スウェーデンも新規原発建設の方針を出したという話で、温暖化対策という点から原発回帰の流れが広まるのだろうか。もちろん代替エネルギーを急にすぐ増やして電力を安定供給するというのは、すぐには難しいことだし、原発を急に廃止したら、国の電力供給がままならないとは思う。
けれども、一応2020年までに残りの原発を停止するという当初計画だったわけで、残りの約10年を脱原発の方針で走り、何ができるかを世界に示していってほしかったなあ。10年なんて長いようで短いのだろうけれど。人の国だから何も言う権利ないけれど、ドイツには、この分野で世界をリードしてほしいと勝手に思っているので!

原発の運転期間をどのくらい延長するかなどはこれから詳細が決められていくようなので、代替エネルギーの推進とのバランスで、どの程度「逆戻り」するのか気になるところ。
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by nakazawamlibra | 2009-10-10 05:27 | エコロジー

ついウッカリ!罰金40ユーロ・・・

先日、知人とともに出かけた帰り道。
混み合った路面電車(トラム)の車内で知人が座る席を見つけてから、自分の席も見つけて我が息子を抱えて座った。重い息子を抱っこしてずっと歩いていたので、「あ~、やっと座れた!」と一息。
しかし一駅過ぎて、ハッとした。「あ、そういえば、切符にスタンプ押してないわ・・・」
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日本では、電車に乗るには改札で切符を通さなければ乗れないし、バスも必ず運転手の横で切符を買わないと入れない。
しかし、ドイツのトラムの駅はとても簡易で、どこにも改札機はなく、ただ道路に切符販売機があり(それどころか販売機のない駅もかなりある)、それを購入してまずトラムに乗る。
そして、トラム内の切符スタンプ機に、自分で切符を「カチン」と入れて日時スタンプを押さなければいけないのだ。慣れていないと忘れがちだし、そのうえベビーを抱えていると、ベビーをあやしたりベビーカーを動かしたり、ワサワサしているうちに、つい忘れてしまいそうになる。

とはいえ、いつもは必ず忘れずに押してきたのだが、なんだかこの日は知人に気が向いていたこともあり、すっかり忘れてしまっていた。コートのポケットに切符を入れるところまではしていたのに。
ハッと気づいて立ち上がろうとした瞬間、2人のおじさんがその駅からトラムに乗り込んできた。
そう、彼らはキセルGメン・・・。
抜き打ちで、時々このようなGメンがトラムに乗り込み、ひとりひとりが切符を買わずに乗車していないかチェックしているのだ。

おお・・・なぜこんな時に限って!
そして、さっと切符にスタンプを押そうとしたら、Gメンが割り込んできて、「ちょっと待ちなさい、あなたの切符見せて」と。もちろんスタンプは押していないので、その瞬間Gメンは相棒に大きな声で、「この人アウトです!」的なことを叫んだ。
「ついウッカリ一瞬忘れただけなんです!」と説明しても、だめなものはダメということで、罰金40ユーロを払う羽目に。まぁ、確かに本当にキセルしている人も、ただ忘れただけという理由を叫ぶに違いない・・・。

それにしても、大声で相棒を呼ばれてしまっては、車内のお客さんの注目も浴び、なんだか犯罪者のような気分になる。
そりゃあ忘れた私が悪いといえば悪いけれど、お年寄りとかだってつい忘れたりしないのかしら。
このシステムでは、本来ならトラム会社が整備すべきことの責任と負担を、乗客に押し付けていると思うなぁ。日本みたいな改札システムにしてくれたらいいのに。
でもトラムの場合、道路上に完全に改札に囲われた駅を作るのは手間がかかり経費もかかるのか・・?

そして、あれ以降トラム乗る時は、ものすごい気を引き締めている私。
いずれにしても、後を引く事件でした。
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by nakazawamlibra | 2009-10-03 05:33 | 暮らし全般


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