ドイツの暮らしとフェアトレード


日本でのフェアトレードの仕事を離れ、ドイツで子育て中!ドイツで過ごす日々やフェアトレードについてのブログです。
by nakazawamlibra

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とにかく名作!ロシアのアニメ「霧につつまれたハリネズミ」

最近、私がいないと眠れないわが子に、なんとか一人で眠ってもらえないかと試行錯誤中。
ということで、日本で友人からもらったハリネズミのぬいぐるみを握らせている(無理やり笑)。
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それを見ていたら、ふっと10年ほど前に、阿佐が谷の映画館で観たロシア・アニメーションの大家であるユーリー・ノルシュテインの作品「霧につつまれたハリネズミ」を思い出した。
あの時、なぜ阿佐が谷というマニアックな場所の映画館まで、この映画を見に行ったのか思い出せないけれど、見た時はとても衝撃で「素晴らしく美しいアニメーション!!」と感激したのだ。
そして、ユーリー・ノルシュテインのDVDをドイツに持ってきていたので、昨晩息子が寝た後にまた見なおしたけれど、やっぱり素晴らしい!
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知らない人も多いかもしれないけれど、ノルシュテインは世界的にもアニメーションの神様と言われている人らしい。ノルシュテインの作品は、おもに切り紙を重ねて作られたアニメーションで、アニメというよりは絵本が動き出したような作品。
この「霧につつまれたハリネズミ」は、小さなハリネズミが友達のコグマに会いに、霧の中を旅するストーリーなのだけれど(たったの10分)、しっとりと静かな中に温かい光や空気を感じられる作品。絵本も出版されている。

また、彼のそのほかの作品では「話の話」が有名で、世界的に史上最高のアニメーションと讃えられているほどだ。「話の話」は、ストーリーはとても複雑で、ぱっと見ただけでは何を示しているのか分かりにくい。それでも、その美しい絵と独創性溢れる展開で、なんだかずっと見てしまうのである。

ロシア・アニメーションというと何だかマニアックっぽいけど、とにかくホントに素晴らしいので、是非見ることをお勧めします!

ユーリー・ノルシュテインの作品群について
ユーリー・ノルシュテインのDVD 
絵本「きりのなかのはりねずみ
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by nakazawamlibra | 2009-08-27 22:35 | アート

投票ならず!

今週末、日本では衆議院選挙ですねえ。

注目の選挙だし、これまでの選挙も必ず投票に行っていたので、今回も在外投票しようと思っていた。
・・・・しかし、在外投票の期間である先週末になっても、投票に必要な「在外選挙人証」が来ない!

海外にいる日本国民の人たちは、その地の日本大使館を通じてまず本籍地や日本での最終居住地の選管に申請をして、この在外選挙人証をゲットしなければならない。私も1ヶ月半~2か月前にこの申請をしていたのだった。

日本大使館に問い合わせてみると、「そうですね~、だいたい選挙人証は申請から2-3か月はかかるので、今回は間に合わなかったということですね。仕方ないですね。」とのこと。
2-3か月って、結構長いよなぁ。海外にいると、たとえば選挙のことは認識していても周りが盛り上がっているわけでもないので、つい1ヶ月くらい前までとか手続きを忘れる事ってよくありそう。

朝日新聞の記事によれば、海外にいる有権者は約81万人くらいいるらしいが、今回選挙人証の申請などの手続きを済ませていたのは10%ちょっとだった模様(8月17日時点)。ちなみに、2007年の選挙の際も、海外の投票率は参院選比例選挙区で23.59%と国内の投票率の半分以下だったという。

海外にいるからこそ、日本のこれからに関心を強く持っている人たちもいるだろうに、手続きが煩雑だったり時間がかかったりするために、投票できなかった人も結構いるだろうな。
投票率が低いと問題視されるなら、ここらへんの手続きももっとスピーディーになったり、簡素化されればいいのに!

とにかく今回はちょっと残念。
さてさて、結果はどうなるのかな~
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by nakazawamlibra | 2009-08-25 23:24 | 暮らし全般

純和風なのに・・・

先日、息子の予防接種&健康診断のために、近くの小児科へ行った。

デュッセルドルフという街は、超がつくほど日本人が多い街なので、日本人通訳が週何回か来ている病院も結構多い。今回私が初めて行った小児科にも、日本人通訳さんがいた。英語を話せる先生も多いけれど、専門的な医学分野の話となると、やはり通訳さんがいるほうが安心といえば安心だ。

とはいえ予防接種や健康診断くらいの話であれば、直接先生と英語で話したほうが、時間もかからないし、自分も納得がいくやりとりができる。
なので、今回は通訳さんはいたけれど、先生とはほとんど英語で会話をしていた。

すると帰り際、通訳さんが「旦那さんはイギリス人かアメリカ人なんですか?」と一言。
私はキョトンとして、息子を指しながら「いやー、それでこの顔にはならないですよ(笑)」と言うと、通訳さんも失笑し「そうですね!」。(それにしても、英語をそれなりに話したら、旦那が外国人という可能性が一番最初に来ること自体がちょっと妙だけれど)
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さらに、そのあと先生がやってきて、ちょっと複雑なドイツ語の文書を手渡しながら、「誰かドイツ語を訳してくれる人は周りにいる?」と聞いてきたので、「なんとか自分で解読頑張ってみます!でも、もし分らなくても、夫がいるので大丈夫です」と言うと、「あら、ドイツ人の旦那さんなのね」と言われ、私はまたもや笑ってしまった。

こんなに純和風な顔なのにねえ・・・。もちろん、例えば私が離婚しているとして、日本人の前の夫との間にできた子供を連れているとかいう可能性もあるからかなぁ。もしくは養子とか?

子供の人種と親の人種の違いがあっても、別に大して目立ちもしない国なのかなぁと感じた1日でした。
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by nakazawamlibra | 2009-08-25 05:34 | 子育て

“MADE-BY”:新たなEthical Fashionラベル

ドイツで売られているフェアトレード・ファッションの洋服を見ていると、時々ブランドのタグとは別に、”MADE-BY”というタグがぶらさがっている。そのタグには、”Committed to producing clothing with respect for people and planet”(人と地球に配慮して洋服を作っています)と書かれている。
どうやら、倫理的に製造された洋服であることをアピールするラベルのようで、オランダを中心に現在28のファッション・ブランドがこのラベルに加盟している(そのうち22は、MADE-BY本社があるオランダのファッション・ブランド)。
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ちなみに、今世界的にフェアトレード認証ラベルが普及しつつあるけれど、これはほとんどが食品や原料の分野。
なぜなら例えばチョコレートやコーヒーのような食品やコットンのような原料は、国や生産環境に関わらず、世界的な市場価格や生産工程などが割と共通しているので、比較的認証基準を作りやすいからである。
一方、ファッション分野については、それぞれの洋服やアクセサリー、小物によって使われている材料も多様だし、織りや刺繍など多様な技術・生産工程があり、またデザイン性などの付加価値で価格が大きく変わる。それゆえ、絶対的な統一基準を作ることはとても難しい。そのような背景もあり、フェアトレード認証ラベルについては、まだまだファッション分野では普及していない。

そういうわけで、たとえば日本のフェアトレード・ファッション・ブランドであるPeople Treeのように、一つ一つの商品毎にフェアトレード認証を受けているのではなく、会社そのものがWorld Fair Trade Organization(WFTO)からフェアトレード認証を得ているケースが多い(ファッション分野では)。つまり、会社そのものの活動や生産工程全般においてフェアトレードの基準を満たしていると認証を受けているのである。

このMADE-BYは、これらの動きとはまた別に、ファッション分野に限定してもっとフェアトレードやEthical Tradeを推進したいという目的から、オランダのフェアトレード組織であるSolidaridadが主導して設立したラベルだ(ちなみにMADE-BYの会社の会長も、SolidaridadのトップであるNico Roozen氏が務めている)。

ちなみにMADE-BYラベルでは、「フェアトレード」という言葉は使っていないが、同様にsustainabilityやenvironmental & social conditionsに配慮した製造を行うことを掲げているので、もっと大きなくくりでEthical Fashion(倫理的なファッション)ラベルといったほうがいいかな。

また、これは「認証ラベル」というよりは、「推進ラベル」という感じかなぁ。
なぜなら、このラベルでは、それぞれのブランドが社会的・倫理的に公正な生産をすることを“目指して”加盟しており、各ブランドはMADE-BYからアドバイスを受けながら、倫理的な観点から生産工程を改善したり、オーガニックコットンの導入など環境面での改善を行っているのである。MADE-BYのアニュアルレポートにも、「加盟するための条件は緩いけれど、加盟したらコミットメントを求めます」と書いてある。

つまり、ラベルがついているからといって、「これは公正に作られた商品です!」というお墨付きがついているのではなく、ブランドによってその達成レベルは異なる。MADE-BYでは、各ブランドが社会・環境面で毎年どれだけ改善したかをスコアカード(成績表)にして示している。

ということで、このラベルは、商品毎に認証するFairtrade Labelling Organization (FLO)のラベルや、組織として10個のフェアトレード基準をクリアすることを求めるWFTOのフェアトレード認証ラベルとは、違うものと考えたほうがいい。これら2つのラベルのように、決してフェアトレードやEthical Fashionのお墨付き(認証)を与えているわけじゃないから。
そういう意味で、このMADE-BYラベルは誤解を与えやすいし(ラベルが公正さを認証しているかのように見える)、目指している会社ならだれでも加盟できるのか!?と考えると、消費者的はラベルをどう捉えればいいのか、その意義が曖昧に思える。

(World Fair Trade Organizationのフェアトレード認証マーク *旧名称IFATの頃のものの写真)
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(左:Fairtrade Labelling Organizationのフェアトレード認証マーク)
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とはいえ、冒頭でも書いたように、ファッション分野でフェアトレードの絶対的な統一基準を作るのはとても難しいので、このMADE-BYラベルのように、ブランドのミッションとして倫理的・公正な形で製造することを掲げている企業を示すラベルというだけでも、ひとつの価値はあるのかな。認証ではないけれど、あくまで「推進」するということも今は大切だから。
また、企業側にしてみれば、いきなりフェアトレードのラベル認証に申請するのではなく、ラベルに加盟しながら生産工程を改善していくべくコンサルティングを受けられるというのは参加しやすく、より多くの企業がフェアトレードの世界に足を踏み入れるきっかけになるかも。

でも、その分消費者は、MADE-BYラベルがついているから安心!とボンヤリ構えているのではなく、各ブランドがミッションに掲げる通り、どこまで公正に配慮して製造しているか、ちゃんとチェックすることが求められる。
ちなみにMADE-BYのウェブサイト上では、各ブランドの商品コードを入力すると、原料から最終工程に至るまでどの国でどのような生産者によって製造されたかをトラックすることができる(まだ一部のブランドのみが実現できているだけだが)。製造過程の情報がきちんと入力されアップデートされているかは、MADE-BY事務局がモニターしているということだ。食品の産地トラックシステムのようで面白いし、まだ他にはなかなか見られないものだ。
また、各ブランドがどこまで達成できているかを、ウェブ上のスコアカードで確認することもできる。

こういう新しい動きを通して、ファッション分野でフェアトレードやEthical Fashionが広がるのは良いのだけれど、ラベルがむやみに増えると消費者としては分かりづらいし、そのラベルが何を証明しているのかちゃんと考えないと誤解を生みやすい(多くの人は買い物する時にパッとラベルを見る程度だろうから)。

ラベル同士が統一していくか、もしくは誤解を生まないように、それぞれのラベルが何を証明しているのかもっと分かりやすくしなければいけないと思う。そして、やっぱり私たち消費者も、自分たちでちゃんとチェックするということも意識しないといけないなぁと感じた。

それにしても、MADE-BYラベルは、これから日本も含めて世界に広がるのかどうか注目です!
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by nakazawamlibra | 2009-08-22 23:36 | フェアトレード

世界遺産の街ケルン = 実はゲイ・コミュニティの街

先週末、私が住む街から車で30分ほどのところにあるケルンに遊びに行った。
ケルンと言えば、世界遺産にも登録されている大聖堂が有名。天井が高く、ステンドグラスが美しい。
こういう宗教的な建築物は、宗教にかかわらず、高い山の上にあったり、非常に高い天井がある建物がよく見られるけれど、神に近付こうという心からなのかしら・・!?
(しかし、こうしたヨーロッパの大聖堂やお城などは確かに美しいのだけれど、個人的にはやっぱりあのゴチャゴチャしたアジアの国々の町並みでのワクワク感は感じられないんだなぁ・・・)
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大聖堂を見た後は、お昼を食べて街をぶらぶら。ケルンの町は、石畳で古い建物が多く、なかなか良い雰囲気。
歩いていると、フェミニンながらストライプのスーツでばっちりキメているオジサマが、我がベビーを見つめてフフっと笑い、「こんにちは~」と日本語で挨拶して、軽やかに去って行った。
その身なりや振舞いから察するに、多分あのオジサマはゲイなのでしょう。
すると、旦那が「なんか、この街は男同志で歩いたりお茶飲んでる人が多いよ。ゲイの人が多い感じがする」と一言。
なるほど・・・そう言われてみれば、そんな感じ。

ケルンは、ゲイにやさしい街なのかしらー・・・と帰宅してから調べてみると、実はケルンはドイツでも有数のゲイ・コミュニティの町らしい。
ケルンでは、毎年夏にヨーロッパ最大級と言われるゲイの人々のパレード”Gay Pride Parade”が開催され、また4年に1度開催されるゲイの人々のスポーツ大会Gay Games(オリンピックみたいなものみたい)が、2010年にはケルンで開催される。うーん、そんな大会があるとは今回初めて知った・・・。

そういえば、ついこの間、ショーン・ペン主演の映画”MILK”をDVDで見たばかり。
ゲイというだけでひどく差別されたり、就職や住居探しでも不当な扱いを受けていた当時の様子や、それと戦うMILKや仲間たちの活動(実話)が描かれている。
ショーン・ペンの熱演もいいし、ゲイの人々に対する差別についても考えさせられるし、おススメです。

私にもゲイやバイセクシュアルの友人がいるけれど、もし彼らが同性愛者ということで差別されるようなことがあったら、すごく心外。そういうことで普通に生きる権利を脅かされるなんて、おかしいと思う。
しかし、ケルンのゲイ・パレード・・・ものすごく華やかで賑やからしいので、ドイツにいるうちに行ってみたいものだ。でも、ベビー付きでは押しつぶされそうだから、難しいかなー!
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by nakazawamlibra | 2009-08-10 22:51 | 暮らし全般

離乳食のお国柄

先月から息子に離乳食を食べさせている。

最初は、お米のお粥+色々な野菜を液状にすりつぶしたもの、そして魚や豆腐などのタンパク質・・・といった感じで、食べる範囲を広げていく。日本と同じような野菜や魚は手に入らないので、適当に似たような物を使って作っている。

一方、ドイツの赤ちゃんの離乳食はというと、お米は食文化にないので、その代りに麦やキビ、キヌアといった穀物のお粥からスタートする。最初は野菜中心なのは同じだけれど、すりつぶした種(ヒマワリやカボチャの種、松の実など)や豆類(レンズマメ、ソラマメなど)もよく与えるようで、なんとなく日本とは違う。もちろん、魚はあまりポピュラーでないうえに、水銀の問題などがあると捉えて、赤ちゃんには与えない人も多いみたい。
赤ちゃん食としては、豆腐や豆乳もポピュラーだが、肉を与えない時期に豆腐ソーセージなるものが登場するのも、ドイツらしい(ちなみに、1回買って食べたがマズかった・・・)。

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ちなみに、インドの友人によると、インドでは最初はお粥+野菜や豆のカレー(スパイスなし)を与えているとのこと。そして、日本では1歳未満は与えるべきでないとされている牛乳も、数か月のころから濃い牛乳をガンガン与えている人も多いらしい(笑)。

同じ赤ちゃんでも、食文化が違うと、与えていいもの・悪いものも微妙に違う。
これは、妊婦の時も同じだった。「スパイスの利いた辛いものは、あまり食べるな」と言われたものだが、じゃあインド人はどうなのよ・・・!?インド人と結婚した友人は、日本の病院で「私はもう毎日カレーの生活で、生まれるベビーもそういう食生活になります」と説明したら、それなら良いという話になったらしい。

うーん、何が正しいんだか。
赤ちゃんも妊婦も、国は違っても身体的な状態は同じはずなのにね!
結局、一見客観的な事実も、それぞれの国の伝統や食文化、食に対する考え方など様々なことが影響しているんだなぁ。
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by nakazawamlibra | 2009-08-09 03:59 | 子育て


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