ドイツの暮らしとフェアトレード |
とにかく雨の多いドイツ。
そんな雨の日に子供と遊びに行くとしたら・・・ ということで、この街のお母さんたちの口から時々聞く、屋内の遊び場"Sand und Sinne"に行った。 外から見ると、なんでもないカフェのような店なのだが、中に入ると奥が広く、様々なオモチャや砂場がある。そして、その横にカフェがあり、お母さんたちはコーヒーでも飲みながら、子供は遊びに集中。 コーヒーのほか、パンやブレーツェル、ハム、チーズなどがあり、自由に取ってよい。 そして、お会計は最後の最後、そこを出るときに払う。 ここの入場料は3.50ユーロ。この日、私はラテ・マッキアート、パン1つ、ハム&チーズ1切れづつを食べたので、「全部でお会計はいくらかなぁ~」などと思いながら、店長さんの前に行った。 すると・・・ 「入場料は3.50ユーロ。残りは、お客様が決めてください」 そう来ると思っていなかったので、とっさに思考が止まる。 私の前に並んでいたドイツ人ママが、6ユーロと言っていたのが頭の中でよみがえる。 ということで、つい6ユーロと言ってしまった。 しかし後からよーく考えると、もう少し多いのがフェアだったな・・・と思ったり。 こういうことは、しっかり自分の頭で考えなくっちゃなぁ。 そういや、この間雑誌で、とある銀座の超有名な寿司屋では、10万円以上という値段だけが決まっており、「後はお客様が決めてください」というシステムだと書いてあった。 これとは値段のレベルは全く違うが、急に自分が決めるということになると、なかなかフェアな値段というものを決めるのは難しいものだ。 原料だけじゃなくて、サービスや準備などに対してお金を払うと言うことだから。 それに加えて、例えば自分の言った値段を店員や周りの人がどう思うかとか、そういう邪念も入ってくるし。 そう考えると、例えば物価の安い国に旅行すると、むやみやたらに値切る人をよく見るが(日本ではそんなこと絶対しないのに)、安い国だからって何も考えずに値切るのはヒドイ。貧しい売り子は、最後は生活のために受け入れざるを得ないこともあるし。 確かに法外にボッタくられていたならば、それは可笑しな話なので、ちゃんと自分で周りを見るなり人に聞くなりした上で交渉するのが筋。それと、自分が「この商品だったらこれくらい払ってもいい」と思う部分も、そこが安い国だからとか関係なく、自分でもちゃんと考えるべきことだと思う。 話は飛ぶが、同じようにフェアトレードも、フェアな値段を決めることは難しい。 現地の原材料費や生活水準から考えて妥当な賃金など、本当の意味で現地の状況を把握していないと、その判断は大変。それに加えて、「これくらいの商品なら、これだけ払ってしかるべき」といった付加価値の部分もあるしねえ。 などと色々考えてしまった遊び場でした。
by nakazawamlibra
| 2010-07-23 06:07
| フェアトレード
|
カテゴリ
以前の記事
2016年 09月 2011年 10月 2011年 07月 2011年 03月 2011年 02月 2010年 12月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 フォロー中のブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
| ||||||||
ファン申請 |
||