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ドイツの暮らしとフェアトレード


日本でのフェアトレードの仕事を離れ、ドイツで子育て中!ドイツで過ごす日々やフェアトレードについてのブログです。
by nakazawamlibra

お客にキレる店員たち

日本にいると、「お客様は神様!」という感じで、マニュアルっぽさ全開とはいえ、基本的にお客対応は丁寧だし十分すぎるくらい。
しかし、ドイツではちょっと趣が異なる。

この間、バスに乗ったのに異常な交通渋滞で(普通は10分で行ける所がすでに50分経過)、私は途中であきらめてトラムに乗り換えようと思った。
すでに何人かの客が途中で降ろしてもらっていたが、バスの運転手のイライラは最高潮に達していたらしく、私が「ここで降りてもいいですか?」と聞くと、
「見てくれ、この渋滞を!みんな降りたい、降りたいって言うけど、そんなに降りたきゃ降りればいいじゃないか!」などとキレ気味に言う。
いやー、私にキレられても・・・・いや降りたいから、降りますよ。
日本でバスの運転手が客にキレるってのは、ありえないよなぁ。

もうひとつ。今週いつも行く肉屋に行った。
そこはいわゆる町の肉屋さんという感じだが、創業100年の老舗で、お肉もほかの肉屋よりも美味しく、そして添加剤などが一切使われていないので、いつもそこで買っているのだ。
その日は、マルティン祭といって、ハロウィーンのように子供たちがランタンを持って町を練り歩き、お店などでお菓子をもらうという日だった。
というわけで、店内は子供たちでいっぱい、その上お客さんも結構待っていたりした。

そんな中、私は豚肩肉を買い、ついでに前もって注文しないと買えない鶏挽肉を頼もうとした(鶏挽肉はこちらではほとんど食べないようで、店頭に置いていない)。
すると、いつも割とテンパリ気味な女性店員が、「はぁ、鶏挽肉!?いつ?いつ必要なのよ?来週?どれくらいいるの?」と、すでに不機嫌オーラ全開で聞いてくる。
「300グラムほしいのですけど」
「300!?そんな少ないんじゃできないわ。だって、違う肉を挽くには機械を洗わなきゃいけないの。そんな少ない量のためにできないわよ。自分の家でプロセッサーを買ってやれるわよ」
とキレ気味に言う。

そりゃあ特別な注文かもしれないけれど、いつも通っているお客に、こんなことでキレなくっても。普通に量が少ないから対応できないと言ってくれればいいだけなのだ。
しかも、1ヶ月ほど前に同じ店で別の店員に頼んで、この量の挽肉を作ってもらったことがあるのだから、筋が通らない。
しかし、これ以上この状況で反論すると、さらにイライラが高まりそうなので、とりあえずその日は引き下がった。

ドイツはたいていの店員さんは感じがいいのだけれど、日本よりはこういう事が多いし、特にスーパーやドラッグストアチェーン店では信じられないくらい態度の悪い店員も結構いる。

翻って日本のような顧客サービスは、何もそこまでする必要ないんじゃないかと思うことは多々ある。
それに今の世界では、買い手と売り手(作り手)の関係が不釣り合いで、買い手の立場が強すぎるから、作り手の人々がつらい思いをして働かねばならない状況がある。
フェアトレードのことを考えても、その定義の一つは、買い手と作り手が「対等な関係」で行う貿易なのだ。

それを考えると、ドイツのこの状況は、対等というか、作り手が得てして上に立っている気が・・・。
それもアリなのかもしれないけれど、何もキレることはないじゃあないか!と思う今日この頃。
by nakazawamlibra | 2009-11-08 06:02 | 暮らし全般
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